運送会社の顧客管理で押さえること
荷主・顧客ごとの契約条件
チャーター便や定期宅配の契約では、単価や支払条件、請求先の部署が荷主ごとに違うことがよくあります。口頭で決めた内容が配車担当の記憶に残っているだけだと、担当が変わった時に単価を間違えて請求してしまうことがあります。
配送先・現場の特記事項
宅配では建物の入り方やインターホンの位置、不在時の置き場所の指示が家ごとに違います。引越では搬入経路やエレベーターの有無、エアコンの移設など当日の作業に影響する情報があり、見積り時に聞いた内容を作業員に正しく渡す仕組みが必要です。
クレーム・事故の記録
荷物の破損や時間指定の行き違いなど、トラブルが起きた顧客には次回も同じ失敗をしないよう注意が必要です。対応内容を記録しておかないと、別の担当者が同じ顧客を担当したときに経緯を知らずに同じ対応をしてしまいます。
見積りから契約までの経緯
引越の見積りは訪問から契約まで日数が空くことが多く、その間に荷物量が増えたり日程が変わったりします。誰がいつ何を見積ったかを残しておくと、契約直前の確認や当日の作業員への指示がスムーズになります。
顧客管理のシステムに要る機能
- 荷主・顧客ごとの契約条件(単価・支払方法・請求先)の登録
- 配送先ごとの特記事項(搬入経路・駐車場所・時間指定)の記録
- 引越の見積り内容(荷物量・特殊品・作業員数)の保存
- 過去の配送・作業履歴の一覧表示
- クレーム・事故・トラブルの対応記録
- 顧客の問い合わせ窓口(担当者名・連絡先)の管理
- 定期便・契約の更新時期のリスト化
- 営業担当から配車担当への情報の引き渡し
どこを何で持つか
業界の専用ソフト・既存サービスに任せたほうがよい部分
配車計画や運賃計算、ルート最適化は運送業向けの専用システムが対応範囲を広く持っています。無理に自作せず、そうしたソフトに任せるのが現実的です。
オープンソースや買い切りのシステムで持てる部分
荷主・顧客ごとの契約条件や配送先の特記事項、見積り内容、クレーム対応の記録は、専用の配車システムが細かく管理していない部分です。ここは自社で台帳を持ち、誰でも見られる形にしておくと役に立ちます。
紙・Excelのままでよい部分
見積り訪問時に手書きでメモを取り、あとで台帳に書き起こすような一時的な控えは、紙のままでも支障はありません。
すぐ導入できるオンプレミス製品(Kurage App Store)
当社が販売している顧客管理向けのオンプレミスの商品です。月額はかかりません。デモを触ってから判断できます。
顧客管理に使えるオープンソース
カタログ2,922件から、顧客管理に当てはまるものを実測値(規模・日本語対応・デモの有無)で並べています。ライセンスの範囲で無料で使えます。
| 名前 | できること | ライセンス | 日本語 | デモ・購入 |
|---|---|---|---|---|
| EspoCRM | EspoCRMを日本語で使うための案内。顧客、商談、活動、メール、ワークフローを自社サーバーで管理できます。日本語UIは公式配布に収録。導入手順、ライセンス、項目追加のカスタマイズ相談まで。 | AGPL-3.0 | 公式配布に日本語UIを収録。 | 触れる |
| Krayin CRM | Krayin CRMを日本語で使うための案内。当社が2,066キーを日本語化して本家へ提出しました。Laravel製で顧客・リード・商談・活動を管理できます。導入手順、ライセンス、カスタマイズ相談まで。 | MIT | Kurageが2,066キーを日本語化し本家へ提出。 | 触れる |
| Kurage AI Meishi Analysis | スマホで名刺を撮るとAIが12項目を読み取って下書きし、人が承認した分だけ台帳へ入る名刺管理システムです。 | MIT | 日本語で開発・提供。 | 触れる / オンプレミス版 |
| Kurage CRM Agent | 日報を投げるとAIが顧客記録の下書きを作り、人が承認した分だけ台帳に入るCRMです。 | MIT | 日本語で開発・提供。 | 触れる / オンプレミス版 |
| Kurage Deal Desk | 顧客のメールアドレスごとに、商談をAIに相談し、記録を残し、かんばんで状況を管理する案件管理・商談管理システムです。 | MIT | 日本語で開発・提供。 | 触れる / オンプレミス版 |
| Twenty | AI向けに設計されたSalesforceのオープンソース代替CRMです。 | AGPL-3.0 | 日本語ファイルあり | 触れる |
導入の進め方
- 引越なら3月前後、宅配なら年末の繁忙期を避けて導入時期を決めます
- 今あるExcelの顧客台帳や見積り控えを一覧にまとめ、どの項目を残すか決めます
- 配送先の特記事項を誰が・いつ入力するかルールを決めます(見積り訪問時、配車確定時など)
- 営業・配車担当・ドライバーそれぞれが見る範囲と入力する範囲を決めます
- 本番運用を始め、過去の契約や事故記録は落ち着いたタイミングで徐々に移します
運送会社の顧客管理、何から手を付けるか一緒に決めます
初日のヒアリングと提案は無料です。いまのやり方(紙・Excel・使用中のサービス)を見せていただければ、残すもの・置き換えるものを仕分けしてお返しします。
無料で相談する OSSカスタマイズ(110,000円〜) 動くデモを先に見るよくあるご質問
ドライバーが外出先でもスマホで顧客情報を確認できますか
オンプレミス型でもスマホのブラウザから見られるものが多く、搬入経路や置き配指示をその場で確認できます。社内ネットワークの外からの接続は、設定方法をあらかじめ確認しておくと安心です。
既存の配車システムと顧客管理を連携させる必要がありますか
必須ではありません。配車や運賃計算は専用システムに任せ、荷主ごとの契約条件や配送先の特記事項だけを別に持つ形でも十分に役立ちます。無理に連携させず、まずは分けて運用する方法もあります。
引越の見積り内容と契約後の作業指示を同じ場所で管理できますか
見積り時に聞いた荷物量や特殊品の情報を記録として残し、契約後に作業員への指示として引き継ぐ形で管理できます。見積りから当日まで同じ記録を見られるようにしておくと、聞き直しの手間が減ります。
運送会社の他の業務
他の業種で顧客管理を見る: 介護事業所 保育園・幼稚園 美容室・サロン 飲食店 宿泊・ホテル・旅館 建設・工務店 クリニック・医療 不動産会社
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