卸売・商社の顧客管理で押さえること
得意先ごとの単価・掛け率がばらつく
同じ商品でも得意先によって掛け率や単価が異なり、キャンペーン時だけ条件が変わることもあります。見積書や受注の際に「この得意先はいくらだったか」を担当者の記憶やメール検索で確認する場面が多く、担当が変わると条件の根拠が分からなくなりがちです。
与信限度額と支払条件の把握
新規の得意先を開拓する際や取引量が増える際に、与信限度額や支払サイトをどこで確認するかが曖昧になりやすい業種です。取引条件が契約書と口頭の両方に散らばり、請求や受注の判断時に経理と営業の間で確認のやり取りが発生しやすくなります。
展示会・商談で増える名刺と商談記録
食品や雑貨の卸売では展示会や商談会で新規の名刺が一度に増える時期があります。名刺情報と商談の経緯を結び付けておかないと、後日の見積依頼や取引開始の際に誰がいつ何を話したかが追えなくなります。
担当交代時に止まる顧客対応
得意先への訪問頻度や好みの提案傾向、過去のクレーム対応などは属人的な記録として残りやすく、担当者が休むと得意先からの電話に誰も答えられない事態が起こります。顧客情報としての履歴が台帳に残っていないことが原因です。
顧客管理のシステムに要る機能
- 得意先ごとの単価表・掛け率の履歴管理
- 与信限度額・支払条件の一覧表示
- 商談・訪問履歴の記録と検索
- 名刺情報と得意先レコードの紐付け
- 担当者別の対応履歴の共有
- 基幹システムの得意先コードとの連携用の参照項目
- 得意先の取引条件変更の履歴管理
- 新規開拓リストと商談化の進行管理
どこを何で持つか
業界の専用ソフト・既存サービスに任せたほうがよい部分
受発注の処理や在庫との連携、請求・経理処理は基幹システムや業界向けの販売管理ソフトが得意先コードを基準に組まれているため、そのまま使い続けるのが安全です。単価マスタや在庫の引き当てなど、数字が一致しなければ業務が止まる部分は無理に切り離さないほうがよいです。
オープンソースや買い切りのシステムで持てる部分
得意先ごとの商談履歴、訪問記録、名刺からの顧客情報の蓄積、担当者間での引き継ぎに使う情報は基幹システムの外に持っても困りません。EspoCRMやKrayin CRMのような顧客管理の仕組みを別に用意し、基幹の得意先コードと紐付けておくと、営業の記憶に頼らずに済みます。
紙・Excelのままでよい部分
取引先一覧の簡易な控えや、社内限りのメモ書き程度の確認用一覧は、わざわざシステム化しなくても大きな支障はありません。更新頻度が低く、関係者が少ない範囲の情報であれば紙やExcelのままで十分です。
すぐ導入できるオンプレミス製品(Kurage App Store)
当社が販売している顧客管理向けのオンプレミスの商品です。月額はかかりません。デモを触ってから判断できます。
顧客管理に使えるオープンソース
カタログ2,922件から、顧客管理に当てはまるものを実測値(規模・日本語対応・デモの有無)で並べています。ライセンスの範囲で無料で使えます。
| 名前 | できること | ライセンス | 日本語 | デモ・購入 |
|---|---|---|---|---|
| EspoCRM | EspoCRMを日本語で使うための案内。顧客、商談、活動、メール、ワークフローを自社サーバーで管理できます。日本語UIは公式配布に収録。導入手順、ライセンス、項目追加のカスタマイズ相談まで。 | AGPL-3.0 | 公式配布に日本語UIを収録。 | 触れる |
| Krayin CRM | Krayin CRMを日本語で使うための案内。当社が2,066キーを日本語化して本家へ提出しました。Laravel製で顧客・リード・商談・活動を管理できます。導入手順、ライセンス、カスタマイズ相談まで。 | MIT | Kurageが2,066キーを日本語化し本家へ提出。 | 触れる |
| Kurage AI Meishi Analysis | スマホで名刺を撮るとAIが12項目を読み取って下書きし、人が承認した分だけ台帳へ入る名刺管理システムです。 | MIT | 日本語で開発・提供。 | 触れる / オンプレミス版 |
| Kurage CRM Agent | 日報を投げるとAIが顧客記録の下書きを作り、人が承認した分だけ台帳に入るCRMです。 | MIT | 日本語で開発・提供。 | 触れる / オンプレミス版 |
| Kurage Deal Desk | 顧客のメールアドレスごとに、商談をAIに相談し、記録を残し、かんばんで状況を管理する案件管理・商談管理システムです。 | MIT | 日本語で開発・提供。 | 触れる / オンプレミス版 |
| Twenty | AI向けに設計されたSalesforceのオープンソース代替CRMです。 | AGPL-3.0 | 日本語ファイルあり | 触れる |
導入の進め方
- 基幹システムに残っている得意先コードと取引条件を、まず現状のまま一覧で書き出します。
- 展示会や商談会で増える名刺、営業担当者が個別に持っている取引先の情報を集め、台帳に載せる項目を決めます。
- 繁忙期を避けた時期に、得意先ごとの単価・与信・商談履歴を少しずつ台帳へ移します。一度に全件移す必要はありません。
- 基幹システムの得意先コードと顧客管理システムの得意先情報を紐付け、受発注時に単価や与信が確認できる状態にします。
- 担当者の異動や休暇が発生する前に、商談履歴と取引条件が台帳だけで追えるかを一度試してから本運用に切り替えます。
卸売・商社の顧客管理、何から手を付けるか一緒に決めます
初日のヒアリングと提案は無料です。いまのやり方(紙・Excel・使用中のサービス)を見せていただければ、残すもの・置き換えるものを仕分けしてお返しします。
無料で相談する OSSカスタマイズ(110,000円〜) 動くデモを先に見るよくあるご質問
基幹の販売管理システムをやめて顧客管理システムに一本化できますか。
受発注や請求と直結している基幹システムはそのまま使い続けるのが安全です。顧客管理システムは商談履歴や名刺、取引条件のメモなど基幹に乗っていない情報を補う役割として併用する形が合っています。
得意先ごとの単価表はどちらで管理すればよいですか。
実際の受発注に使う単価マスタは基幹システム側に置くのが基本です。顧客管理システム側には、単価が変わった経緯や交渉の履歴をメモとして残しておくと、後から条件の根拠を確認しやすくなります。
展示会で集めた名刺はどう扱えばよいですか。
名刺を撮影して読み取り、得意先情報として台帳に登録する仕組みを使うと、展示会後にまとめて入力する作業が減ります。登録後は既存の得意先コードと紐付けておくと、商談から受注までの経緯が追いやすくなります。
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