訪問介護の請求書発行・集金で押さえること
国保連請求と利用者負担分請求は別物
介護給付費や障害福祉サービス費の請求は国保連への伝送請求で行いますが、利用者の自己負担分(1割・2割・3割)や日用品費、上乗せサービス費は事業所が個別に請求書を作って送る必要があります。この二つを混同せず、別の流れとして管理することが請求漏れを防ぐ出発点になります。
実績が集まるのは月末から翌月初
直行直帰のヘルパーさんが現場で記録するサービス提供実績を事務所が取り込み、国保連請求の基礎データと利用者負担分の金額を確定させるまでに時間がかかります。このタイミングが遅れると請求書の発行も後ろ倒しになり、月初の集金作業がさらに詰まります。
支払い窓口はご家族であることが多い
利用者本人ではなく、同居していないご家族が請求書の受け取りや支払いの窓口になっているケースをよく伺います。郵送だけでなくメールでの請求書送付や、複数の支払い方法(銀行振込・口座振替・現金)を併用できる体制が必要です。
未収金が利用者ごとに積み重なりやすい
少額の自己負担分でも利用者数が多いため、一件一件は小さくても未収金が全体では見えにくく積み重なります。誰がいつまでに支払うはずだったかを利用者単位で一覧にしておかないと、回収漏れに気づくのが翌月以降になりがちです。
請求書発行・集金のシステムに要る機能
- 利用者ごとの自己負担分請求書のPDF発行
- 複数利用者分の請求書を一括で作成
- 自己負担分と日用品費・上乗せサービス費を分けた明細表示
- 銀行振込・口座振替・現金受け取りごとの入金状況の記録
- 未収金・支払い待ちの利用者を一覧で確認
- 請求書のメール送付とご家族宛ての送付先管理
- 月次の請求締め日に合わせた発行スケジュール管理
- 領収書のPDF発行
どこを何で持つか
業界の専用ソフト・既存サービスに任せたほうがよい部分
国保連への介護給付費・障害福祉サービス費の請求(伝送請求)や、返戻・過誤請求への対応は、単位数の計算ルールが複雑で、かつ専用の請求ソフトでなければ国保連の電子請求受付システムに対応できません。この部分は業界の専用ソフトに任せるのが現実的です。
オープンソースや買い切りのシステムで持てる部分
国保連請求とは別に発生する、利用者本人やご家族宛ての自己負担分・日用品費・上乗せサービス費の請求書発行、メール送付、入金確認、未収金の一覧管理は、専用ソフトの外側で行う作業です。ここは買い切りのシステムやオープンソースのツールで十分に対応できます。
紙・Excelのままでよい部分
現金で集金した際の受領書の記入や、ヘルパーさんの実費立て替え分の簡単な記録は、件数が少なければ紙やExcelのままでも支障はありません。無理にシステム化せず、必要な部分だけ切り分けるのが効率的です。
すぐ導入できるオンプレミス製品(Kurage App Store)
当社が販売している請求書発行・集金向けのオンプレミスの商品です。月額はかかりません。デモを触ってから判断できます。
請求書発行・集金に使えるオープンソース
カタログ2,922件から、請求書発行・集金に当てはまるものを実測値(規模・日本語対応・デモの有無)で並べています。ライセンスの範囲で無料で使えます。
| 名前 | できること | ライセンス | 日本語 | デモ・購入 |
|---|---|---|---|---|
| Kurage Billing | 請求書をPDFで発行し、専用URLをメールで送って銀行振込やPayPalで支払ってもらうシステムです。 | MIT | 日本語で開発・提供。 | 触れる / オンプレミス版 |
| Kurage PayLink | 注文を受けると請求書PDFが発行され、そのまま銀行振込やPayPalで決済まで進むページです。 | MIT | 日本語で開発・提供。 | 触れる / オンプレミス版 |
| Kurage Send Invoice | 領収書のPDFを発行し、ダウンロード用のURLをメールで送るシステムです。 | MIT | 日本語で開発・提供。 | 触れる / オンプレミス版 |
| odoo | ビジネスの成長を支援するためのオープンソースERPアプリケーションです。 | LGPL-3.0 | 日本語ファイルあり | — |
| Firefly III | 個人の財務管理および予算策定を行うためのマネジメントツールです。 | AGPL-3.0 | 日本語ファイルあり | — |
| Akaunting | オンラインで利用可能な会計管理ソフトウェアです。 | Business Source License | 日本語ファイルあり | — |
導入の進め方
- 国保連への請求(専用ソフトが担う部分)と、利用者負担分の請求(事業所が自分で発行する部分)を分けて整理します。
- ヘルパーさんの実績記録が事務所に集まる締め日を決め、請求書の基礎データが確定するタイミングを月末〜翌月初のどこに置くか決めます。
- 利用者とご家族、どちらが支払い窓口になっているかを確認し、請求書の送付先と送付方法(郵送・メール)を整理します。
- 数名の利用者で請求書発行から集金確認まで一通り試し、未収金の洗い出し方法を確認します。
- 毎月の請求サイクルに未収金チェックの作業を組み込み、回収漏れに早く気づける運用として定着させます。
訪問介護の請求書発行・集金、何から手を付けるか一緒に決めます
初日のヒアリングと提案は無料です。いまのやり方(紙・Excel・使用中のサービス)を見せていただければ、残すもの・置き換えるものを仕分けしてお返しします。
無料で相談する OSSカスタマイズ(110,000円〜) 動くデモを先に見るよくあるご質問
国保連への請求もこのシステムでできますか。
国保連への介護給付費・障害福祉サービス費の請求は、専用の請求ソフトで行う必要があります。このページで扱う請求書発行・集金の仕組みは、利用者本人やご家族への自己負担分・日用品費などの請求を担う部分です。
現金で集金している利用者にも請求書は必要ですか。
必須ではありませんが、金額や支払い状況を記録として残すために請求書や領収書を発行しておくと、後からの確認がしやすくなります。未収金の一覧にも反映できるようにしておくと安心です。
ご家族が複数いて請求書の送付先が毎回変わる場合はどうすればよいですか。
利用者ごとに送付先の情報を登録しておき、請求書発行時に選べるようにしておくと変更に対応しやすくなります。メール送付であれば送付先の切り替えも手間がかかりません。
訪問介護の他の業務
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