農業法人の顧客管理で押さえること
販路ごとに注文の癖が違う
個人の直販は少量多品種、業務用の取引先は規格と納期が厳しく、ふるさと納税は発送先と時期がずれます。同じ顧客台帳でも、販路によって見るべき項目が違うため、ひとつのExcelシートに全部押し込むと検索も更新もしづらくなります。
収穫期に受注と発送が重なる
収穫のピークと注文が集中する時期はほぼ同じで、畑仕事と事務仕事を同じ人が抱えることが多いです。電話やLINEで入った注文をメモしたまま忘れる、発送先を聞き間違える、といったことが起きやすい時期です。
生産記録と顧客対応がつながっていない
どの圃場・どの品種をいつ収穫したかという記録と、誰にいつ何を送ったかという記録が別々に管理されていると、クレームや問い合わせがあったときに事実を確認するのに時間がかかります。
担当者の記憶に頼った対応
この人はいつも大玉希望、この取引先は代金引換不可、といった細かい条件を担当者の記憶だけで運用していると、本人が休んだり退職したときに同じ対応ができなくなります。
顧客管理のシステムに要る機能
- 個人直販・業務用取引先・道の駅や直売所・ふるさと納税など販路ごとの顧客区分
- 品種・規格・配送時期・支払方法といった顧客ごとの希望条件の記録
- 受注から出荷・請求までの履歴を顧客単位で確認できる一覧
- 定期便や頒布会に加入している顧客の発送サイクル管理
- 収穫体験・農業体験の来場者名簿と予約人数の管理
- 電話・LINEで受けた注文をその場で記録できる入力画面
- クレーム・返品・代替品対応の履歴記録
- 圃場・収穫日などの作業記録と注文を結びつける仕組み
どこを何で持つか
ECカートやふるさと納税サイトに任せたほうがよい部分
ネット通販の決済や在庫表示、ふるさと納税の返礼品管理と発送通知は、既存のカートサービスやふるさと納税サイトの仕組みに乗せたほうが安全で、顧客側の使い勝手も確保できます。これらを自社で作り直す必要はありません。
オープンソースや買い切りのシステムで持てる部分
各販路の顧客情報、注文履歴、配送条件、クレーム対応の記録は、自社の台帳として一か所に持つ価値があります。直売所の常連さんも業務用の取引先も同じ台帳で検索できれば、担当が変わっても対応できます。
紙・Excelのままでよい部分
収穫体験当日の受付名簿や、イベント限定の一時的な来場者メモは、紙やその場限りのExcelで十分です。後から顧客として継続的に付き合う方だけ、台帳に転記すればよい範囲です。
すぐ導入できるオンプレミス製品(Kurage App Store)
当社が販売している顧客管理向けのオンプレミスの商品です。月額はかかりません。デモを触ってから判断できます。
顧客管理に使えるオープンソース
カタログ2,922件から、顧客管理に当てはまるものを実測値(規模・日本語対応・デモの有無)で並べています。ライセンスの範囲で無料で使えます。
| 名前 | できること | ライセンス | 日本語 | デモ・購入 |
|---|---|---|---|---|
| EspoCRM | EspoCRMを日本語で使うための案内。顧客、商談、活動、メール、ワークフローを自社サーバーで管理できます。日本語UIは公式配布に収録。導入手順、ライセンス、項目追加のカスタマイズ相談まで。 | AGPL-3.0 | 公式配布に日本語UIを収録。 | 触れる |
| Krayin CRM | Krayin CRMを日本語で使うための案内。当社が2,066キーを日本語化して本家へ提出しました。Laravel製で顧客・リード・商談・活動を管理できます。導入手順、ライセンス、カスタマイズ相談まで。 | MIT | Kurageが2,066キーを日本語化し本家へ提出。 | 触れる |
| Kurage AI Meishi Analysis | スマホで名刺を撮るとAIが12項目を読み取って下書きし、人が承認した分だけ台帳へ入る名刺管理システムです。 | MIT | 日本語で開発・提供。 | 触れる / オンプレミス版 |
| Kurage CRM Agent | 日報を投げるとAIが顧客記録の下書きを作り、人が承認した分だけ台帳に入るCRMです。 | MIT | 日本語で開発・提供。 | 触れる / オンプレミス版 |
| Kurage Deal Desk | 顧客のメールアドレスごとに、商談をAIに相談し、記録を残し、かんばんで状況を管理する案件管理・商談管理システムです。 | MIT | 日本語で開発・提供。 | 触れる / オンプレミス版 |
| Twenty | AI向けに設計されたSalesforceのオープンソース代替CRMです。 | AGPL-3.0 | 日本語ファイルあり | 触れる |
導入の進め方
- 収穫期前の落ち着いた時期に、現在の直販先・取引先・ふるさと納税の発送先を一覧に書き出す
- 販路ごとに必要な項目(品種・規格・配送時期・支払方法など)を整理し、台帳の形を決める
- 電話・LINEで注文を受けたときに、その場で台帳に記録するルールを現場と事務所の両方に周知する
- 収穫記録や作業記録と顧客の注文履歴をひもづけて、問い合わせ時にすぐ確認できるようにする
- 収穫期に入って運用が回ることを確認したうえで、来年の繁忙期に向けて入力項目を見直す
農業法人の顧客管理、何から手を付けるか一緒に決めます
初日のヒアリングと提案は無料です。いまのやり方(紙・Excel・使用中のサービス)を見せていただければ、残すもの・置き換えるものを仕分けしてお返しします。
無料で相談する OSSカスタマイズ(110,000円〜) 動くデモを先に見るよくあるご質問
家族経営の小さな農業法人でも顧客管理システムは必要ですか。
規模が小さいほど担当が一人に偏りやすく、その人が休んだときの影響が大きくなります。取引先が数十件程度でも、品種や配送条件を書き残しておくと、家族の誰が対応しても同じ案内ができます。
ふるさと納税や直売所の売上データと顧客台帳はどう連携すればよいですか。
ふるさと納税サイトや直売所のPOSは専用の仕組みに任せ、そこから発送先や購入履歴を定期的に台帳へ転記する形が無理のない運用です。すべてを一つのシステムに統合する必要はありません。
収穫体験に来た方の情報はどこまで残すべきですか。
当日の受付名簿は紙やその場のメモで十分ですが、その後も定期便や直販を続けて利用してくれる方については、台帳に顧客として登録し、来場のきっかけも記録しておくと次の案内に活かせます。
農業法人の他の業務
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