記録と報告に時間がとられる事務
訪問の都度、利用者ごとに訪問看護記録書を作成し、月末には主治医への報告書やケアマネジャーへの連絡をまとめる作業が発生します。オンコール対応があった場合はその経緯も記録に残す必要があり、直行直帰のスタッフが多いことから、訪問件数や移動の記録を事後にまとめる手間もかさみます。こうした記録・報告の整理に、現場の時間が割かれがちです。
専用システムが担う所、その外側に残る事務
訪問看護専用のシステム(iBowやカイポケなど)は、訪問記録の作成や医療保険・介護保険それぞれのレセプト請求、訪問スケジュールの管理までを一つながりで担います。その外側に残るのは、主治医からの訪問看護指示書や診療情報提供書の受け取りと期限管理、ケアマネジャーや薬剤師との連絡、契約書類のやり取り、スタッフ間の引き継ぎといった事務です。
制度・決まりで気をつける所
訪問看護は利用者ごとに医療保険と介護保険のどちらを使うかが分かれ、請求先も社会保険診療報酬支払基金と国民健康保険団体連合会に分かれます。どちらの制度を使っているかを、記録や事務の管理でも取り違えないようにする必要があります。また、主治医が交付する訪問看護指示書には有効期間があり、期限が切れたままケアを続けないよう、期限の管理も欠かせません。
どの業務から手を付けるとよいか
医療情報を扱う業種のため、データを自社の管理下に置ける構成が好まれます。まず記録・情報共有・勤怠の整理から着手するのが現実的です。専用システムが担う記録や請求はそのまま活用しつつ、主治医やケアマネジャーとのやり取り、オンコール時の情報共有、スタッフ間の引き継ぎといった外側の事務を見直すと、現場の負担が軽くなりやすいです。
訪問看護ステーションの業務から選ぶ
よくあるご質問
専用の記録システムを使っていますが、それでも整理した方がいい事務はありますか。
記録や請求そのものは専用システムが担いますが、主治医への報告書作成や、ケアマネジャー・薬剤師との連絡、スタッフ間の引き継ぎといった、システムの外側でやり取りする事務は別に整理の余地があります。
医療情報を扱う以上、クラウドサービスは避けた方がいいのでしょうか。
クラウド自体を避ける必要はありませんが、データの保管場所や管理体制を自社で把握できる構成を選ぶ事業者が多いです。情報共有や記録の仕組みを検討する際は、どこにデータが置かれ、誰がアクセスできるかを確認することが大切です。
直行直帰のスタッフが多く、勤怠管理が難しいです。何を見直せばいいですか。
訪問先からの出退勤記録や移動時間の扱いが課題になりやすいところです。訪問看護専用システムの訪問記録と勤怠を連携させるか、別途スマートフォンで出退勤を記録できる仕組みを整えると、月末の集計作業が減ります。
記載のサービス名・製品名は各社の商標または登録商標です。