飲食店の引き継ぎ・属人化対策で押さえること
仕込みとレシピの勘どころ
分量や火入れの時間、出汁の濃さといった感覚的な部分は、紙のレシピカードだけでは伝わりにくく、新しい調理担当が同じ味を再現できずに常連客から違いを指摘されることがあります。写真や動画、数値化した手順を一緒に残しておくと、味のばらつきを抑えやすくなり、味を守る土台になります。
発注先・仕入れの勘所
仕入れ先ごとの価格交渉の経緯や、季節による数量の増減、代替がきく食材ときかない食材の区別は、発注担当者の頭の中にしかないことが多く、退職すると同じ品質の仕入れを保てなくなる恐れがあります。引き継ぎが曖昧なまま代替わりすると、味や原価が少しずつ崩れていくことにもつながります。
常連客・団体予約の情報
常連客の好みの席、苦手な食材、誕生日などの記念日や、宴会・団体予約の段取りは、特定のホールスタッフや店長の記憶に頼りがちです。引き継ぎが口頭だけで終わると、次の担当者が同じ対応をできず、常連離れにつながることがあります。多店舗であれば、店舗をまたいで同じ常連が来店したときに対応が揃わない原因にもなります。
レジ締め・日次報告の手順
閉店後のレジ締めや売上報告、翌日の仕込み準備の指示は、店長や社員が日々その場で判断していることが多く、手順が記録されていないと、急な欠勤や退職で締め作業が滞ったり、数字の締め方が店舗ごとにばらつく原因になります。多店舗では本部が日次の数字を正しく把握できなくなるおそれもあります。
引き継ぎ・属人化対策のシステムに要る機能
- 担当者個人ではなく「職務」にレシピや発注の手順を紐づけて記録できる
- 分量・火入れ時間・盛り付けを写真つきで残せる
- 仕入れ先の一覧、価格交渉の経緯、季節ごとの発注量をメモできる
- 常連客の好み・苦手な食材・記念日を記録として残せる
- レジ締め・日次売上報告の手順をチェックリスト化できる
- 退職・異動が決まった時点で引き継ぎ項目の抜け漏れを確認できる
- 多店舗の場合、店舗間で手順を見比べ、本部が統一の判断をしやすくなる
- 厨房・ホールそれぞれの担当者が自分のスマホから記録を更新できる
どこを何で持つか
業界の専用ソフト・既存サービスに任せたほうがよい部分
グルメサイトからの送客や予約台帳、POSレジと連動した売上集計は、各社が長年磨いてきた専用のシステムに任せたほうが安定します。引き継ぎ対策のためにこれらを自前で作り直す必要はありません。
オープンソースや買い切りのシステムで持てる部分
仕込みの手順、仕入れ先の情報、常連客への対応、レジ締めの手順といった、人ではなく「職務」に紐づく記録は、自社サーバーに置く余地があります。退職者が出ても、次の担当者が同じ記録を見て同じ対応を再現できるようにしておきます。
紙・Excelのままでよい部分
日々の仕込み量のメモや、当日だけ使う買い出しリストのような、翌日には役目を終える軽い記録は、紙やExcelのままで十分です。無理にシステム化せず、長く残したい手順やコツだけを記録に移していきます。
すぐ導入できるオンプレミス製品(Kurage App Store)
当社が販売している引き継ぎ・属人化対策向けのオンプレミスの商品です。月額はかかりません。デモを触ってから判断できます。
引き継ぎ・属人化対策に使えるオープンソース
カタログ2,922件から、引き継ぎ・属人化対策に当てはまるものを実測値(規模・日本語対応・デモの有無)で並べています。ライセンスの範囲で無料で使えます。
| 名前 | できること | ライセンス | 日本語 | デモ・購入 |
|---|---|---|---|---|
| Kurage HR Post | 人ではなく職に記録を紐づけて、業務の属人化を止める職務・目標・引継ぎ管理システムです。 | MIT | 日本語で開発・提供。 | 触れる / オンプレミス版 |
| AFFiNE | 計画、整理、創造を統合した次世代のナレッジベースです。 | MIT(一部は別ライセンス) | 日本語ファイルが一部のみ | — |
| Outline | 成長するチーム向けの高速で美しいナレッジベースです。 | Business Source License | 日本語ファイルが一部のみ | — |
| Raneto | Markdown形式でドキュメントを管理できるセルフホスト型のナレッジベースです。 | MIT | 日本語ファイルが一部のみ | — |
| NoteDiscovery | セルフホスト型のナレッジベース構築ツールです。 | MIT | 日本語ファイルが一部のみ | — |
| laudspeaker | 顧客エンゲージメントと製品オンボーディングのためのオープンソースプラットフォームです。 | AGPL-3.0(一部は別ライセンス) | 日本語ファイルなし | — |
導入の進め方
- 退職や異動の予定が立っている店舗・担当者から、頭の中にしかない手順を洗い出します。
- 仕込み・発注・常連客対応・レジ締めなど、業務ごとに引き継ぎ項目を分けて記録していきます。
- 忘年会シーズンや連休前などの繁忙期を避け、比較的落ち着いた時期に記録の整備を進めます。
- 多店舗であれば、まず1店舗で記録の形を決めてから、他店舗に広げていきます。
- 新しいスタッフが入ったら、記録を見ながら実際の作業と照らし合わせ、足りない部分を補っていきます。
飲食店の引き継ぎ・属人化対策、何から手を付けるか一緒に決めます
初日のヒアリングと提案は無料です。いまのやり方(紙・Excel・使用中のサービス)を見せていただければ、残すもの・置き換えるものを仕分けしてお返しします。
無料で相談する OSSカスタマイズ(110,000円〜) 動くデモを先に見るよくあるご質問
厨房の感覚的な部分まで記録できますか
分量や時間を数値化し、写真や動画を添えることで、感覚的な部分もある程度まで共有できます。完全に同じ味にはならなくても、新しい担当者が迷わず仕込みを始められる状態を作れます。
多店舗であれば本部は何をすればいいですか
各店舗の手順をいったん集め、共通化できる部分と店舗ごとの事情を残す部分を分けます。本部が記録の置き場所と更新のルールを決めておくと、店舗間の差が見えやすくなります。
アルバイトにも記録を求めるべきですか
全員に求める必要はありません。発注や仕入れ先との関係など、辞めると困る業務を担っている人から優先して記録を残し、単純作業のマニュアルとは分けて考えるとよいでしょう。
飲食店の他の業務
他の業種で引き継ぎ・属人化対策を見る: 介護事業所 保育園・幼稚園 美容室・サロン 宿泊・ホテル・旅館 建設・工務店 クリニック・医療 不動産会社 塾・スクール
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