システム開発 外注|開発会社に依頼する前に知ること
「システム開発 外注」は、作りたいものが決まっている前提で、開発会社に要件定義から納品までを一件ごとに発注する形です。予算と納期を先に固めたい会社に向いていますが、要件が曖昧なままだと見積が出せず、納品後の改修もそのつど追加費用になります。
日々・月次で任せられること
発注した案件が進んでいる間は、要件定義書や仕様書の作成、画面やデータベースの設計、プログラムの実装、テストといった作業を開発会社が担当します。進行中は週次や月次で定例会議を開き、進捗報告や課題の確認を行う形が一般的です。
ただし、これは発注した「その案件」に対する作業であり、日々のPC不具合対応や既存システムの小さな問い合わせ対応など、継続的な運用業務はこの契約には含まれません。運用まで任せたい場合は、保守契約や情シス代行など別の形を組み合わせる必要があります。
年次や節目で頼めること
システムの大きなリニューアルや、業務の変化に合わせた機能追加など、まとまった規模の開発が必要になったタイミングで、その都度発注する使い方が外注の基本的な形です。数年に一度の刷新案件や、新しい業務システムの導入といった大型の節目で特に向いています。
逆に、毎年決まって発生する小さな更新作業(帳票のフォーマット変更など)がある場合は、その都度見積を取るより、保守契約の範囲に含めておくほうが手間が少なく済みます。
任せにくい作業とその理由
要件が固まっていない「こんなことができたらいいな」という相談段階のものは、外注の見積対象にはなりにくいです。見積を出すには画面数や機能数など具体的な前提が必要なため、要件が曖昧なほど見積は高くなり、場合によっては受けてもらえないこともあります。
また、納品後に発生する軽微な修正やちょっとした操作の問い合わせは、その都度追加の見積・契約が必要になるため、スピード感を求める日常対応には向きません。こうした作業は、別途ヘルプデスク代行や保守契約を検討する方が合っています。
契約や見積で確かめること
見積の前提になっている要件(画面数、機能の範囲、想定するユーザー数など)が明記されているかを確認します。前提が曖昧なまま契約すると、後から「それは別途」と言われる追加費用が発生しやすくなります。
あわせて、納品後にバグが見つかった場合の無償対応期間とその範囲、仕様変更にあたる改修と単純なバグ修正の線引き、ソースコードや設計書といった納品物の権利がどちらに帰属するかも、契約書で確認しておく項目です。
似た任せ方との違い
開発会社への外注は「作るものが決まった一件の案件」を発注する形で、案件が終われば契約も終わります。これに対して情シス代行やIT顧問契約は、日々の運用や相談ごとを継続的に任せる契約です。ヘルプデスク代行は社員からの問い合わせ対応に特化しており、社内SEの派遣・常駐は、開発そのものではなく人を社内に置いて業務全般を担ってもらう形です。
どれを選ぶかは「今回だけ作って終わりにしたいのか」「作った後も継続して関わってもらいたいのか」で分かれます。
依頼してからの最初の1〜3か月
最初の1か月目は、自社でどこまで要件を整理できているかの確認と、複数の開発会社への相見積もりが中心になります。要件がまとまっていない場合は、要件定義だけを別途依頼する進め方もあります。
2か月目には見積内容の比較と契約条件の確認、納品物や無償対応期間の取り決めを行い、契約・キックオフに進みます。3か月目以降は、定例会議での進捗確認を通じて、当初の要件と実際の開発内容がずれていないかを継続的に確認していく段取りになります。
費用の幅
規模により数十万円から数千万円まで。要件が曖昧なほど見積は高くなります。
金額は各社・各プランで大きく異なります。ここに書いているのは公開情報から見た一般的な幅で、特定の会社の価格ではありません。実際の金額は各社へご確認ください。
確かめること
- 要件定義書を自社で用意できるか、開発会社に要件定義から依頼するかを決めたか
- 見積の前提になっている画面数・機能数・対象範囲が明記されているか
- 納品後の無償対応(バグ修正)の期間と範囲を確認したか
- 改修や追加要望が出た場合、追加見積になる条件をあらかじめ聞いたか
- ソースコード・設計書などの納品物と、その権利の帰属を確認したか
- 開発中の進捗報告の頻度と、連絡窓口になる担当者を確認したか
- 複数社から同じ条件で見積を取り、比較したか
- 納品後の運用や保守をどの契約で担うか(別契約が必要か)を決めたか
よくあるご質問
要件がまだ固まっていなくても相談できますか。
相談自体は可能ですが、見積を出すには画面数や機能の範囲など、ある程度具体的な前提が必要です。要件が曖昧なほど見積は高くなりやすいため、まずは要件整理だけを別途依頼するという進め方もあります。
納品後に不具合が出たら無料で直してもらえますか。
契約条件によって異なります。納品後一定期間はバグ修正が無償になっていることが多いですが、期間や対象範囲は契約書で確認が必要です。期間を過ぎた修正や、仕様変更にあたる改修は別途見積になります。
作ったあとの運用やちょっとした修正もお願いできますか。
外注の契約は基本的に納品までの一件ごとの契約なので、その後の運用やちょっとした修正は都度見積になります。継続して任せたい場合は、保守契約など別の契約を結ぶ必要があります。
複数の会社から見積を取ったほうがいいですか。
同じ要件でも会社によって金額や提案内容が変わるため、比較しておくと判断しやすくなります。ただし会社ごとに要件の伝え方が違うと見積の前提がずれるため、同じ資料を渡して比較することが大切です。
当社の場合:AI-IT顧問契約
株式会社エクスブリッジは、月15時間・税別150,000円で、ITでできることをひととおり引き受けています(名古屋市内限定)。 ネットワークの調査、システムの設計と開発、Webサイトの制作、Webマーケティングまでを月額に含みます。
そのかわり、毎日のヘルプデスク当番と24時間365日の障害対応は引き受けません。 問い合わせ対応が中心の会社さまには、上に書いた「情シス代行」や「ヘルプデスク代行」の形のほうが合います。
- 納品物は、予定・実績報告書/システム設計書/プログラム(ソース)/Webサイト
- 月次契約。年間契約や最低契約期間はありません
- 初回のご相談は無料。合わないと思えば、その場でそう申し上げます