IT顧問契約|月額で相談相手を持つ任せ方
IT顧問契約は、社内に相談できる相手がいないときに、外部の専門家と月額契約を結び、継続的に判断の助言を受ける形です。何を導入すべきか、提示された見積りが妥当かといった場面で、利害関係のない立場から意見をもらえます。すでに複数のベンダーと付き合いがあり、間に立って整理してくれる相手を探している会社にも向いています。
日々・月次・年次で、何を相談できるか
IT顧問契約では、日々の作業はほとんど発生しません。相談があったときに連絡する形が基本で、定例の打ち合わせを月1回程度設ける契約も多く見られます。月次では、新しいSaaSやシステムを導入すべきかどうかの判断、ベンダーから出てきた見積りが妥当かどうかの確認、既存の契約内容の見直しなどが中心になります。年次では、来期の予算をどう組むか、セキュリティ対策の方針をどう見直すかといった、少し長い目で見た相談にも応じてもらえることが多いです。頻度や範囲は契約によって幅があるため、何を、どのくらいの間隔で相談できるのかを最初にすり合わせておくことが大切です。
作業の実行までは任せにくい理由
IT顧問契約は助言が中心で、実際にシステムを設定したり、構築したりする作業までは含まれないことが多い形です。顧問は判断のための材料や選択肢を示す役割であり、手を動かす部分は自社の担当者か、別の開発会社・保守業者が担うという分担になります。これは顧問契約が悪いわけではなく、むしろ特定のベンダーに肩入れしない立場を保つための仕組みでもあります。作業まで必要になった場合は、顧問から紹介を受けるか、自社で別途見積りを取ることになるため、顧問契約の費用とは別に、作業分の費用がかかる点を見込んでおく必要があります。
契約前に確かめておきたいこと
顧問契約を結ぶ前には、相談できる頻度が月に何回程度か、都度の相談にも応じてもらえるのかを確認します。対応してもらえる範囲も、インフラやSaaSの選定、セキュリティ、Webサイトなど、会社によって得意分野が異なるため、自社が困っている領域と合っているかを見ておきます。また、相談の結果として作業が必要になった場合に、その作業も契約内でこなしてもらえるのか、別見積りになるのかは、費用の見通しに直結する点なので必ず確認します。連絡手段がオンラインのみか、対面での打ち合わせも含むか、契約期間や解約の条件も、始める前に確かめておくと安心です。
情シス代行やヘルプデスク代行とは何が違うか
情シス代行は、社内のIT業務そのものを継続的に実行する形で、作業や管理が中心になります。ヘルプデスク代行は、従業員からの問い合わせに日々対応する役割で、現場の困りごとに直接応じます。社内SEの派遣・常駐は、担当者が社内に入り込んで実務を担う形です。共有型(シェアード)の情シスは、複数の実務担当を一定の時間分だけ契約して使う形に近く、実行作業を前提にしています。これに対してIT顧問契約は、実務は自社やほかのベンダーに残したまま、判断の部分だけを外部の目で補う形という点が大きな違いです。実務の担い手が社内にいる、または別途いる会社に向いています。
始めるときの進め方と最初の数か月
顧問契約を始める前に、現在契約しているベンダーやシステムを一覧にしておくと、最初の打ち合わせがスムーズになります。普段から判断に迷っている場面や、聞きたいことをあらかじめ書き出しておくのも有効です。契約が始まってからの1〜3か月は、顧問が会社の状況を把握する期間になることが多く、すぐに大きな提案が出てくるとは限りません。この期間に、どのシステムが使われているか、どんな契約が結ばれているかを顧問と一緒に整理しておくと、その後の相談がより具体的になります。最初から完璧な答えを求めず、まずは状況を共有することから始めるとよい形です。
費用の幅
月額数十万円台が中心で、上位のものは月額百万円を超えます。助言の頻度と対象範囲で決まります。
金額は各社・各プランで大きく異なります。ここに書いているのは公開情報から見た一般的な幅で、特定の会社の価格ではありません。実際の金額は各社へご確認ください。
確かめること
- 相談の頻度(月1回・週1回・都度など)が契約書に明記されているか
- 対応してもらえる範囲(インフラ、SaaS選定、セキュリティ、Webなど)が自社の課題と合っているか
- 相談の結果、作業(設定・構築)が必要になった場合、別見積りになるか契約内でこなせるか
- 既存の複数ベンダーとの間に立って整理する役割を任せられるか
- 緊急の相談にも応じてもらえるか、応じる場合は追加費用がかかるか
- 顧問の経歴や得意分野が、自社が困っている領域と一致しているか
- 契約期間、更新のタイミング、解約の条件がどうなっているか
- 相談の記録や資料が残り、担当者が変わっても引き継げる形になっているか
よくあるご質問
顧問に頼むと、実際の作業もしてもらえますか
助言が中心で、設定や構築といった作業は含まれないことが多いです。作業が必要になった場合は、顧問からの紹介や自社での依頼を通じて、別途開発会社や保守業者への見積りになるのが一般的です。
複数のベンダーと付き合いがある場合、顧問はどう関わってくれますか
各ベンダーからの提案や見積りを、利害関係のない立場で確認し、比較の材料を整理してくれる役割を担います。間に立って調整してくれる相手を探している会社には向いている形です。
ヘルプデスク代行や情シス代行とは、どう違いますか
ヘルプデスク代行や情シス代行は日々の問い合わせ対応や実務を担いますが、IT顧問契約は判断のための相談が中心で、実務が含まれないことが多い点が異なります。
契約してから、どのくらいで効果を感じられますか
最初の1〜3か月は会社の状況を把握する期間になることが多く、すぐに大きな提案が出るとは限りません。短期間での判断より、半年程度の様子を見る前提で検討するとよいでしょう。
当社の場合:AI-IT顧問契約
株式会社エクスブリッジは、月15時間・税別150,000円で、ITでできることをひととおり引き受けています(名古屋市内限定)。 ネットワークの調査、システムの設計と開発、Webサイトの制作、Webマーケティングまでを月額に含みます。
そのかわり、毎日のヘルプデスク当番と24時間365日の障害対応は引き受けません。 問い合わせ対応が中心の会社さまには、上に書いた「情シス代行」や「ヘルプデスク代行」の形のほうが合います。
- 納品物は、予定・実績報告書/システム設計書/プログラム(ソース)/Webサイト
- 月次契約。年間契約や最低契約期間はありません
- 初回のご相談は無料。合わないと思えば、その場でそう申し上げます