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チームみらいの「みらい議会」を参考に、国会の法案741件を質疑・答弁とつなぐページを作った——審議経過・会派別の賛否・声の届け先

チームみらいの「みらい議会」を参考に、国会の法案741件を質疑・答弁とつなぐページを作った——審議経過・会派別の賛否・声の届け先

2026年10月06日約12分で読めますチームみらい

チームみらいの「みらい議会」は、いま国会で審議中の法案を分かりやすく伝え、法案ごとに意見を集めるサイトです。これを参考に、国会に出された法案741件(第211〜222回国会)を、審議の経過、国会の質疑と政府の答弁、参議院の会派別の賛否、審査している委員会の委員とつなぐページを作りました。何を参考にし、どこを変えたかを書きます。

名古屋でAIシステム開発の会社をやっています。チームみらいの永田町エンジニアチームが公開している「みらい議会」を見て、当社の国会のサイト(愛知の国会議員 発言ログ)に、法案のページを足しました。

国会に出された法案・予算・条約741件(第211回国会〜いまの第222回国会)について、提出から公布までの経過、その法案に触れた国会の質疑と政府の答弁、参議院の会派別の賛否、そして「いま審査している委員会の委員」までを1ページにつないでいます。

法案の一覧(741件)

この記事では、みらい議会の何を参考にし、どこを変えたか、作るときに何につまずいたかを書きます。

チームみらいの「みらい議会」とは

チームみらいは、党首の安野貴博氏が2025年5月に結党した政党で、政党交付金を使って「永田町エンジニアチーム」をつくり、国民や他の政党・行政が使えるツールをオープンソースで作ると公表しています。その2本目のプロダクトが、2025年10月に発表された「みらい議会」です。

みらい議会は、いま国会で審議されている法案を、分野ごとに分かりやすく伝えるサイトです。法案ごとに説明が書かれ、「AIインタビュー」で読んだ人の意見を集めて、論点を分析しています。ソースコードは GitHub で AGPL-3.0 で公開されていて、法案と説明は管理画面から登録する作りになっていました。

なお、意見をAIで集めて整理する「広聴AI」は、チームみらいではなく、デジタル民主主義2030(DD2030)というコミュニティが開発しているオープンソースです。DD2030 は安野氏が2025年1月に立ち上げ、安野氏は結党の際に政治的中立のためボードを退いています。チームみらいは広聴AIを使う側です。この関係は前の記事にも書きました。

何を参考にし、どこを変えたか

参考にしたのは、「法案」を単位にしてページを作るという考え方です。当社のサイトは、議員ごと・話題ごとに国会の発言を並べるところまではできていましたが、「この法案はいまどうなっていて、国会で何が言われたのか」を1か所で見る場所がありませんでした。

一方で、みらい議会と同じものを作っても意味がありません。そこで、見る方向を変えました。

コードは使っていません。みらい議会は AGPL-3.0 なので、取り込むと当社の側にも公開の義務が出ます。参考にしたのは考え方だけで、PHP と SQLite で自前で書いています。

作ったもの(3つ)

1. 審議の経過と、国会での議論をつなぐ

法案ごとのページに、次を並べています。例として建築物省エネ法の改正を見てください。

2. 「この法案で変わること」を3行で

法案ごとに、何が変わるかを3行でまとめています。例は入管法の改正です。

10月6日の時点で530件が検査を通り、8件を載せない判定にしています(残りの法案も順に作っています)。

3. 「この法案に声を届けるには」

みらい議会の AIインタビューにあたる部分は、作りませんでした。企業が法案の賛否を集めると偏って見えやすく、組織的に票を入れられたときの対策も要るためです。

代わりに、いまの国会で審査中の法案に、「誰が審査していて、どこへどう届ければいいか」を事実だけで出しています。例は政治資金規正法の改正案です。

いまの国会で委員会で審査中の法案は、21件あります。

作るときにつまずいたこと

実際に動かして、次の5つに気づいて直しました。

  1. 同じ名前の法案が、何年も繰り返し出る。 「政治資金規正法の一部を改正する法律案」は毎年のように出るので、名前だけで国会の発言を引くと、別の年の法案の発言が混ざります。その法案が提出されてから、最後の動きの30日後までの発言に限りました。
  2. 継続審査の法案は、会期ごとに1行ずつある。 元のデータでは、8会期にわたって継続審査になった法案が8行に分かれていました。提出した会期・種類・番号で1件にまとめ、いちばん新しい会期の状態を使っています。
  3. 委員長の議事進行が、質疑に混ざっていた。 会議録の肩書の欄が空で、本文の頭が「○○委員長 次に、△△君。」の形になっている発言が1,766件ありました。本文の頭で委員長・議長を見分けて除いています。
  4. いまの国会の法案が、元のデータに無い。 議案の一覧は、smartnews-smri が公開しているデータ(MIT ライセンス)を使っていますが、9月1日の更新で第221回国会までです。それより新しい会期は、参議院の議案情報のページを直接読んでいます。
  5. 参議院の投票結果のページは、2023年ごろと今とで作りが違う。 両方を読めるようにしました。

データと出典

よくある質問

チームみらいの「みらい議会」とはどんなサイトですか?

チームみらいの永田町エンジニアチームが2025年10月に発表した、いま国会で審議されている法案を分野ごとに分かりやすく伝えるサイトです。法案ごとに「AIインタビュー」で意見を集めています。ソースコードは AGPL-3.0 で公開されています。

この法案ページは、みらい議会と何が違いますか?

みらい議会は、いまの法案を人が分かりやすく書いて意見を集めるサイトです。この法案ページは、その法案が過去のどの質疑・答弁・質問主意書とつながっているか、参議院でどの会派が賛成・反対したか、いま誰が審査しているかを、公開データから自動で並べています。意見は集めていません。

広聴AIはチームみらいが作ったものですか?

いいえ。広聴AIは、デジタル民主主義2030(DD2030)というコミュニティが2025年3月にオープンソースで公開したものです。チームみらいは利用する側です。

法案の要約は信用できますか?

要約は当社のサーバーの生成AIが議案要旨などから作ったもので、数字が元の文と合わないものは載せていません。ただ、正確な内容は必ず元の文書で確かめてください。ページには元の文書(PDF)へのリンクを付けています。

自分の会社や団体でも、こうした仕組みを持てますか?

当社は、議会・行政向けのシステムを、議員事務所や自治体が自前のサーバーで持てる形で作っています。Kurage App Store で扱っているほか、業務に合わせて作り変えるバイブカスタマイズや、名古屋市内で月15時間のAI-IT顧問契約もお受けしています。

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