AI-OCR(注文書・手書きFAXの受注登録)とは
AI-OCR(注文書・手書きFAXの受注登録)とは、AI-OCRは、文字を読み取るOCRに生成AIなどの判断を組み合わせ、書類から「注文番号」「金額」「明細」といった項目まで取り出す仕組みです。OCRだけでは文字の並びしか分からず、どれが注文番号でどれが合計かは人が見て判断します。その判断の部分を、規則か生成AIに任せます。
質問してから答えが出るまで
- 注文書の画像かPDFを取り込む(FAXの受信データ・メールの添付・スキャナ)
- OCRエンジンで文字を読む(印刷ならPaddleOCR、文字の入ったPDFならDocling、検索できるPDFも要るならTesseract+OCRmyPDF)
- 項目に分ける(定型の帳票は規則で、崩れた書類はOCRの文字を生成AIに、手書きは画像そのものを生成AIに見せて)
- 担当者が画面で確かめて直す(読み違いはゼロにならないので、直さずに登録する作りにはしない)
- 受注として登録し、販売管理・基幹システム・kintoneへ送る(CSVかJSON)
構成(使う部品と役割)
| 部品 | 役割 |
|---|---|
| OCRエンジン(PaddleOCR・Tesseract+OCRmyPDF・Docling) | 画像やPDFから文字を読む。どれもオープンソースで、自社のサーバーで動く |
| 生成AI(gemma4 などのローカルのモデル、またはクラウドのAPI) | 読んだ文字や画像から、注文番号・明細・合計などの項目を取り出す。使わない設定もできる |
| Kurage OCR Work | エンジンと生成AIの切り替え、読み比べ、確認の画面、受注台帳、API・MCPをまとめた当社の製品 |
| 受注の送り先(当社が構築) | 販売管理・基幹システム・kintoneへの取り込み。CSVの形を合わせるか、JSONを受ける中継を作る |
書類ごとに、合う読み方が違う(見本での実測)
| 書類 | 合う読み方 | 正解との一致 |
|---|---|---|
| 印刷の注文書 | PaddleOCR+規則(生成AIなし) | 100% |
| Excelなどから書き出したPDF | Docling+規則 | 100% |
| スキャンしたPDF | Tesseract+OCRmyPDF+規則 | 81〜86% |
| 手書きで記入したFAX | PaddleOCR+規則 | 33% |
| 手書きで記入したFAX | PaddleOCR+生成AI(OCRの文字から) | 73% |
| 手書きで記入したFAX | PaddleOCR+生成AI(画像を直接見て) | 93〜97% |
当社が作った見本の注文書(架空の会社・品目)での実測です(2026年10月)。見本の手書きは手書き風のフォントで作ったもので、本物の手書きではありません。御社の書類で試して確かめます。
向いている会社・向かない会社
向いている
- FAXやメールで届く注文書を、毎日手で販売管理に打ち込んでいる
- 取引先ごとに注文書の様式がばらばらで、手書きのFAXも混じる
- 注文書を外部のクラウドに預けたくない(自社のサーバーで読み取りたい)
- 月額のクラウドAI-OCRを入れる前に、自社の書類で読めるか確かめたい
向かない(別の方法をおすすめします)
- 一度に何千枚も流したい(CPUだけで1ページ約20秒。大量の一括処理には別の構成が要ります)
- 読み取ったものを人が確かめずに自動で登録したい(読み違いはゼロになりません)
- 注文がEDI・Web受注でもうデータで届いている(OCRは要りません)
導入の流れ
- 届いている注文書の種類・枚数・取り込み先を伺い、実物の書類を数枚お預かりする(無料)
- Kurage OCR Work で御社の書類を読み比べ、合うエンジンと生成AIの使い方を決める
- 取り出す項目と、販売管理・基幹への取り込みの形を決める
- 確認の画面と受注台帳を御社のサーバーに置き、担当者に試してもらう
- 取り込み先とのつなぎを作って、本番の運用に移す
費用の目安
| Kurage OCR Work | 55,000円(税込)。ソースコード同梱・MITライセンス・月額なし |
|---|---|
| OCRエンジン | PaddleOCR・Tesseract・OCRmyPDF・Docling はオープンソースで、ソフト代はかからない(サーバー代は別) |
| 生成AIの利用料 | ローカルのモデルならAPI料金はかからない。クラウドのAPIは使った分だけ。生成AIを使わない設定もできる |
| 取り込み先とのつなぎ | 販売管理・基幹の形で見積もり。当社の製品を土台に変える場合はバイブカスタマイズ(110,000円・税込〜) |
文書の量・置き場所・権限の分け方で構築の手間が変わるため、最初に文書の一覧を見せていただいてから見積もります。
社内の文書から答えるAIチャットボットを、自社に置きたい方へ
文書の置き場所(ファイルサーバー・共有フォルダ・社内サイト)と量を伺い、全文検索エンジンとAIの組み合わせを決めます。初回のご相談は無料です。Zoomでも対面(名古屋近郊)でも。
構築について相談する AI-IT顧問契約(名古屋市内)よくあるご質問
AI-OCRとOCRは何が違いますか?
OCRは画像から文字を読むだけです。AI-OCRは、読んだ文字のどれが注文番号でどれが合計かを判断して、項目に分けるところまで行います。その判断に規則か生成AIを使います。
手書きのFAXも読めますか?
読めます。見本では、手書きで記入したFAXの注文書を、OCRの文字だけで項目に分けると約3割、生成AIに画像を直接見せると9割以上の項目が正解と一致しました。本物の手書きでは精度が変わるので、御社の書類で試して確かめます。
生成AIを使わずに動かせますか?
動かせます。生成AIを使わない設定では、見出しの語(注文番号・合計など)の右や下にある値を規則で拾います。印刷の定型の注文書なら、見本ではこれで全項目が正解と一致しました。
注文書を社外に出さずに使えますか?
使えます。OCRエンジンはすべて自社のサーバーで動き、生成AIもローカルのモデルを選べます。クラウドのAPIに切り替えることもできます。
費用はどのくらいですか?
Kurage OCR Work は55,000円(税込)で月額はありません。OCRエンジンはオープンソースです。販売管理や基幹への取り込みは、取り込み先の形を伺って見積もります。初回のご相談は無料です。
記載の製品名・サービス名は各社・各プロジェクトの商標または登録商標です。オープンソースのライセンスと最新版は、各プロジェクトの公式情報をご確認ください。